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久しぶりなSSです
SSも書かずに何をしていたかと言うと、乙女ゲーをプレイしていたわけでv
攻略キャラも残すところ文若さんのみとなりました。
SSの方ですが、ぬら孫の夜昼で幼馴染設定です!
タイトルのまま、朝の風景です。セクハラ夜リクさんです。
色気のある文章を目指して、早々に断念。
だれか、しもつきに表現力というものをわけてください
恥ずかしながら、せっかく書いたのであっぷしてみます。
心の広い方はお進みくださいv
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軽く声をかけて部屋に入れば、子供は布団を剥いで眠っていた。
無防備な子供の姿に溜息を吐きつつ、幸せそうな顔で眠る子供の布団を直してやる。
しだいに明るくなる部屋で、青年の赤い目が穏やかに細められた。
【寝起きの一コマ】
目覚まし時計が、大音量で朝の訪れを告げる。
布団の中で丸くなりながら、リクオは片目を開いた。
窓のカーテンから、明るい光が漏れている。
「うぅ…朝か…」
起きたくない。しかし起きねばならない。
リクオは鳴り続ける時計を止めようとした。
布団の熱を逃したくないから、手だけを前に伸ばす。
しかし手が時計に触れる前に、目覚ましの音が止まった。
「…あれ?」
不思議に思って横を見ると、赤い目が面白そうに昼のリクオを見下ろしていた。
「よぉ」
「夜…」
珍しく、夜が早い。
夜のパトロールの帰りなのかもしれない。
いつの間に部屋に入ってきたのか。全く気付けなかった。
「…おはよ」
寝起きの声はひどく掠れていた。
身体を起こし、布団の上に座る。
やけに胸元と足が寒かった。
「今日は寒いね」
にやりと夜が笑う。
「そりゃ、そんな扇情的な格好してりゃあな」
「は?」
夜の言葉で身体を見下ろせば、昨夜はどんな寝相だったのか、長着がひどく乱れていた。
帯はゆるく解け、胸元が大きく緩んでいる。
片膝を立てた足はすっかり長着がめくれて、大腿の内側から足首が外気に晒されていた。
「わわっ!?」
慌てて長着の襟を合わせようとする昼の手首を、夜が掴んだ。
「もったいないことすんなよ」
ちゅっと手首に口付けされる。
「なっ」
思わぬ攻撃に、昼は固まってしまった。
「夜!」
夜の口付けは止まらず、手首、関節、二の腕と上っていく。
最後に昼の顔に唇を寄せてきた。
頬から首筋を柔らかく、くすぐったい感触が這う。
「ちょ、夜っ!」
くすりと耳元で夜が笑った。
「俺が直してやるよ」
長着をゆっくりと脱がされる。
肩を滑る布の感触。
夜の赤い目から視線が外せない。
「夜…?」
「じっとしてろ」
耳たぶに触れる唇と睦言を囁くのと同じ雄の声に、昼の顔は一気に熱を持つ。
「夜っ!!」
声を荒げても、赤い顔では迫力に欠ける。
夜の手が、帯に伸びた。
「わ、夜!ほんとにもうやめろって」
「ダメだ。その格好で他の奴らのいる洗面所に行く気か?」
「じゃ、じゃあ、自分でやるから!」
「俺が親切に直してやるって言ってんだ。大人しくしとけ」
帯が、解けた。
「わぁあああ―――…」
「うるせぇ」
時間にして数十分。
「ほら、できた」
通常の何倍も時間をかけて着付けが完了した。
これから制服に着替えるというのに、不必要なほど丁寧だ。
ようやく解放された昼はぐったりと布団に突っ伏す。
このまま眠ってしまいたい。
「上手くできただろう?」
にやりと笑う夜を、昼は下から睨んだ。
「やりすぎだよ、夜」
今は綺麗に隠されているが、白い長着の下に数箇所の所有印を付けられた。
作業中、ちゃんと抵抗したのにもかかわらず、嬉々とした顔で手を動かす夜を何度も殴りたくなった。
非力な己が悔しい。
「いいじゃねぇか」
「よくない」
これから学校だというのに。
今日は制服を脱がないようにしなければならない。
「行かなきゃいいだろ?」
「そういうわけにはいかないよ」
洗面所に向かおうと、昼は身を起こす。
ぽんと夜の大きな手が茶色の頭にのった。
「顔洗ったら飯食いに来い。若菜が呼んでる」
するりと首筋を撫でる手に、治まった顔の熱がぶり返す。
「夜っ!!」
悪戯をした手を下ろして、夜は笑い声をあげる。
その夜を警戒心いっぱいの目で見ながら、今夜はパジャマで寝ようと決めた昼だった。