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不完全燃焼ですが、首無×リクオをあっぷ。
首無が紐を使う姿から、いつか紐を使ったネタをやりたいとは思っていましたが、ダメですね
活かしきれてない…。
ところで、SSの首無は結構黒いです。
若のいるところといないところで態度が変わる首無。
ああいう二面性のあるキャラは、腹黒いと信じてる!!
という勝手な思い込みから、首無は私の中で黒いお兄さんキャラになりました。
また、書いてみたいです
拍手ぽちっとしてくださった方、ありがとうございました!!
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―――くびなしぃ、あやとりおしえてー?
小さい手を伸ばしてせがむ姿が可愛くて、首無は幼いリクオにあやとりを教えてやった。
指に紐を絡めて笑う姿は、大切な…記憶。
【組紐】
目の前で組紐と格闘するリクオに、首無は昔を思い出して頬を緩めた。
―――その紐、どうなってるの?教えてよ。
リクオが、首無の組紐に興味を持った。
―――なにか、仕掛けでもあるの?
首無は紐を生き物のように操る。
もちろん、扱い慣れていないリクオにそれが上手く使えるわけもない。
違う色の紐同士に結び目を作ってしまったり、変に交差させてしまったりと悪戦苦闘している。
「ちょっと失礼、若」
リクオの手から組紐を奪い、その身体に紐を投げた。
紐は空中で輪に広がる。
ものの数秒で、リクオは身動きが取れなくなってしまった。
「首無?」
「弦術です。妖怪と戦うときに使うんですよ」
「ふーん」
リクオはしげしげと自分の身体に巻きつく紐を眺める。
自分の手にあんなに絡んでいた紐が嘘のように、その役目を果たしている。
首無の指は魔法のようだと思った。
「今度教えてよ。黒田坊とかに悪戯してみたいから」
悪戯を思いついたリクオは、幼い子供のまま目を輝かせる。
一方の首無は、不機嫌になった。
縛るという行為は束縛という言葉を連想させる。
それをリクオが、例え悪戯とはいえ、別の男にするのだと思えば面白くなかった。
首無は、嫉妬深い男なのである。
「これ、解いてよ」
首無はにこりと笑った。
「嫌です」
「は?」
きょとんとした顔のリクオに、首無はさらに続けた。
「せっかくですから、他にも教えて差し上げますよ」
「いやいやいや、もう十分だから!」
「そう言わずに」
首無がぎゅっと紐を引いた。
「い、いたっ!!」
紐が食い込み、痛い。
リクオは悲鳴を上げた。
「ちょ、首無!!」
「若が教えてくれと言ったんですよ?」
「だから、今はいいって!!」
「中途半端はいけませんね、若」
ぐるぐるに巻かれた紐を解こうと、リクオは暴れた。
しかし、もがけばもがくほど紐はきつくしまる。
せめて背後に回された手の拘束だけでも解ければと思うのに、上手くいかない。
その姿が相手にどう映るかなど考えもせず、リクオは必死だった。
暴れるせいで、リクオの着物は乱れた。
その年代の少年にしては、リクオは線が細い。
簡単に包み込めそうな肩やすべりのよさそうな足が晒される。
強く気をそそられたが、首無はそんな様子を微塵も見せず。
「痛いですか?」
にこにこと笑う顔が黒い。
リクオは引きつった。
「首無…?」
なにやら怒っているらしい。と、リクオは初めて理解した。
優しげな顔で、笑ったまま怒るので、首無は難しい。
思えば、幼い頃から彼はそういう怒り方をする。
めったに本気で怒ることなんてなかったし、首無はリクオに甘いから忘れていたけれど。
「若、解いて差し上げましょうか?」
甘い声だ。思わず、頷きたくなるほどに。
女の子なら、赤面してしまう。
「ただし、条件があります」
もう数秒この言葉が遅ければ、確実に頷いていた。
リクオは、詰めていた息を吐く。
「なに?」
条件を言え、とリクオは首無を促す。
首無は、相変わらず邪気のない顔で笑ったまま。
「口付けてもいいですか?」
ずいっとリクオに顔を近づけて言った。
反射的にリクオは後方に身体を仰け反らせる。
嫌なわけではない。
ただ、確認をとられると頷きづらい。
「す、少しだけなら…」
そっぽを向いたリクオが可愛くて。首無は、やっぱりもう一度笑ってしまった。
紐を解く。
顔を近づけると、リクオは顔を赤くして目を閉じた。
もちろん、少しなんて許さずに。
首無は深く舌を絡めると、ようやく顔を離した。
「首無…っ」
少しだけ、リクオの息が乱れている。
酸素不足で潤んだ目は睨まれても迫力はなくて。
「大好きですよ、若」
うっ。と、リクオが言葉に詰まる。
首無はさらに笑みを深めた。
「紐で悪戯なんて、考えませんよね?」
首無の顔に弱いことを知って、だ。
最高に甘い表情を作って、首無はリクオを抵抗を封じた。
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最近ぬら孫にハマり、リクオ受(特に昼若を愛でています)なSSを書き散らしています。
たまに、サイトでUPしたREBORNとかBLEACHの後日談的な話が出現しますv