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復活に一点あっぷ。

【きみとの距離】

久々獄ツナ。
今読み返すと吐血しそうです。
獄ツナ…なんで私が書くといっっっも恥ずかしい二人になるんだ!!
いや、他のcpも恥ずかしいんですけど。(下手すぎて)

ちなみにコレ、ネタは私の夢から。

幸せな夢だった…。

でも、夢ではヒバツナだったんです。
獄ツナでもいけるんじゃね?
って事で獄ツナに変換されたのですが…、

せっかくなので、ヒバツナバージョンでも書いてみた。

別人注意報。





 

 

【きみとの距離】 ヒバツナバージョン

 

 

綱吉は、一人で公園のベンチに座っていた。
太陽が一日の終わりを告げようとする時刻。
薄茶の目が赤く照らされて飴色にきらめいている。
しかし、その飴色の目も今は伏し目がちで。

じゃり。

砂を踏む音。
顔を上げれば、雲雀恭弥が立っていた。

「なにしてるの、こんなところで」
「雲雀、さん…」

綱吉は慌てて立ち上がった。
地面に置いた鞄を拾い、雲雀の横を過ぎようとする。
しかし、後ろから腕を引かれて、綱吉はバランスを崩した。

「わっ!!」

綱吉は悲鳴を上げた。
地面にぶつかる衝撃を覚悟したが、その衝撃は襲っては来なかった。
恐る恐る目を開けると、雲雀の顔が間近にある。

「わぁっ!!!」

再び、悲鳴を上げる。
とっさに、雲雀の胸を突き飛ばしてしまった。

「失礼な子だね」

雲雀はわずかに眉を顰めた。

「す、すみません…」
「まぁ、いいけど。それより、なんで逃げたの」
「い、いえ…」

雲雀の視線が痛い。
元々嘘が苦手な綱吉だ。
ここ最近綱吉が雲雀を避けていたことなどお見通しに違いない。

「逃げてなんか」
「逃げたでしょ。それに、このところ僕を避けてる」

ある程度予想していた言葉だが、対処法なんて用意していない。
綱吉は雲雀から逃げる口実を必死に探した。

「今日は逃がさないよ」

綱吉は泣きたくなった。
こんなこと言いたくないのに。
雲雀に迷惑なんてかけたくないのに。

「理由がないなんて言ったら、咬み殺すよ」

綱吉が雲雀を避け始めたのは、約一週間前のことだ。
休み時間に聞いたクラスの女子の会話がきっかけだった。

『この前…キスしたの』
『え、本当に?やったじゃん!でも私はてっきり、もう済ませたのかと思ってた』
『えー?まだ、付き合って一ヵ月だよ?』
『もう一ヵ月だよ』
『そっか、遅いのかな』

クスクス笑い合う女子たちに、綱吉は衝撃を受けた。
綱吉だって、数ヵ月前から雲雀と付き合っている。
なのに、雲雀とはキスはおろか手だって繋いだことがない。
群れるのが嫌いな人だから、たとえ付き合っている相手でもべたべた触られるのは嫌なのかもしれない。

でも、自分はこんなに好きなのに。
だんだん自分が愛されていないように感じて、綱吉は雲雀を避けるようになっていた。

が、今ここでそんなことを言えるはずもない。

「綱吉?」

チャリと、金属音が聞こえた。
顔を上げると、雲雀はトンファーを構えていた。

「何も言わないんなら、咬み殺すよ」

綱吉はひっと息を飲み込んだ。
雲雀の手が動く。
栗色の前髪が、風でふわりと跳ねた。
しかし、痛みは襲って来ず。

「どうして何も言わないの」

薄く目を開ける。
雲雀が、寸前でトンファーを止めていた。

「僕が、嫌い?」

無表情なのに。
何故かその表情が、ひどく傷ついているように思えた。

何か言わないとと思うのに、喉が渇いて言葉が出てこない。
黙ったままの綱吉に背を向けて、雲雀は帰ろうとする。

「雲雀さんっ!」

綱吉は叫んだ。
ぴたりと雲雀の足は止まったのに、雲雀は綱吉の方を見てはくれなかった。

「あ、あの…」

雲雀の足を止めたはいいが、続く言葉を綱吉は持ち合わせていなかった。
雲雀に振り向いてもらう言葉を必死に探す。

しかし思う言葉は見つからず、雲雀は一歩足を出した。
その動きがゆっくりと見えて。
綱吉は、何も考えられなくなった。

「だ、だって、不安だったんですっ!!」

吐き出してしまえば、言葉と一緒に涙が止まらなかった。

「ひっ、く、っ、ひ、…ばり、さんに、っ、きっ、嫌われたんじゃ、っ、っ、ないかって、…」

涙をぬぐいながら、一生懸命に言葉を紡ぐ。
もう一度、雲雀に見てほしくて。
雲雀を引きとめたくて。
ただ、それしか考えられなかった。

いつのまにか、前は見えなくなっていた。

綱吉の身体をふわりとぬくもりが包む。

「僕がきみを嫌いなんて、いつ言ったのさ」
「だ、だって…」

雲雀にポンポンと背を叩かれる。
たどたどしい綱吉の言葉をゆっくり聞いてくれた。

「っく、ひば、っ、り、さんっ、俺に、ふ、ひっく、さわ、って、くれっ、ない、っ、」
「僕に、触ってほしかったの?」

こくんと、綱吉は頷く。
自信がなかったのだ。
雲雀は一度だけ綱吉に告白してくれたけれど、自分の好きが大きくなりすぎて。
気持ちを持て余して。

雲雀にいつか愛想を尽かされるんじゃないかと思うと怖かった。

「俺っ、雲雀、さんに、嫌われたくない、っ」

背を撫でる雲雀の手は優しく、綱吉はだんだん落ち着いてきた。
言葉もしだいに聞き取りやすくなる。
雲雀は綱吉の顔を覗き込んで笑った。

「バカなこと考えるんじゃないよ」
「バカなことなんかじゃっ!!」
「僕のことを考えてくれたのは嬉しいけど、僕が綱吉を嫌うなんて絶対ないよ」

涙でぐしゃぐしゃになった顔のことなんて頭から忘れて、綱吉は雲雀を睨んだ。

「そんなこと、わからないじゃないですかっ!!」
「わかるよ。だって、きみに触れるのが怖いくらいに、僕はきみが好きなんだ」

泣いて赤くなった綱吉の頬に、雲雀の大きな手が触れる。

「今も、手が震えてる」

微かに振動が伝わってきて、綱吉は驚いた。

「きみが大事すぎて、迂闊に触れない」

無表情の頬が、少しだけ色づいていた。
それはきっと夕日のせいではなくて。
綱吉は雲雀が照れているのを初めてみた。

そっと、雲雀の両手を取って、自分の両頬に当てる。

「いいですよ。雲雀さんなら、何されても」

にこりと笑うと、雲雀は目を見張った。

「あまり煽るものじゃないよ」
「本気で言ってるんです」
「生意気」

両手が外されて、鼻をギュッとつままれる。

「ぎゃ!」
「変な顔」
「誰のせいですかっ!!!」
「僕のせいなんでしょ」

あっさりと答えた雲雀に毒気を抜かれて、綱吉はうぅと唸った。

「ほら、帰るよ」

差し出された手に驚いて、それから綱吉は嬉しそうに笑った。

「はいっ!!」

一つに繋がった影が、長く伸びていた。

 

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


ああもう、なんだこの恥ずかしいバカップル。
お目汚し、本当にすみません。

 

最後になりましたが、拍手ぽちっとありがとうございました。
 

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